最高品質の” エキストラバージンオリーブオイル “、偽物があるってほんと？本物と偽物の違いはあるの？見分けかたはある？

2023.10.122023.11.23

オリーブオイルを購入する際、一般的なスーパーで売られているオリーブオイルでも数種類陳列しているかと思います。お店によってはかなりの種類を取り揃えてるお店もあるでしょう。その中でも「エキストラバージンオリーブオイル」として販売されているオリーブオイルは本当にエキストラバージンなのか？偽物はあるのか？見分けかたは？など、疑問について解消していきたいと思います！

contents

1 エキストラバージンオリーブオイルとは？
2 エキストラバージンオリーブオイルに偽物はある？
3 エキストラバージンオリーブオイルの本物の見分けかたとは？
4 オリーブオイルを選ぶ際の豆知識
5 まとめ

エキストラバージンオリーブオイルとは？

聞いたことのある方も多いかと思いますが、オリーブオイルの中でも最高峰と呼ばれている『エキストラバージンオリーブオイル』。様々な種類のオリーブオイルがある中でも最高品質のオイルで、オリーブオイルの実から抽出した油を丁寧にろ過しただけの精製されていないオリーブオイルです。オリーブオイルの中でも、オリーブの特有な風味や味わいをダイレクトに感じられる生食用に一番適したオイルです。

最高品質の”エキストラバージンオリーブオイル”と認定されるためには、厳しい審査基準をクリアしていく必要があります。国際オリーブ協会（IOC）が定めるエキストラバージンオリーブオイルの基準は、酸度が0.8%以下のものとされています。

※より詳しいオリーブオイルの種類については下記を参照ください。

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色んな種類のオリーブオイルがある中でも、この最高品質のエキストラバージンオリーブオイルは油を採取しろ過した後、加工処理が行われていないことから栄養素をより多く含んでいます。栄養素を破壊せず取り入れられて『健康や美容により効果的』と期待されています。また、加工されたものに比べてオリーブの品種や産地ごとに違った風味や味わいを感じられるのも一つの特徴です。

エキストラバージンオリーブオイルに偽物はある？

実はエキストラバージンオリーブオイルには「偽物」があると言われているのをご存知でしょうか？国内のスーパーで売られているエキストラバージンオリーブオイルには偽物がある、というのは事実です。そもそも日本ではオリーブオイルに対して明確な基準、というものがありません。その為、海外と違い本物と偽物に対する区別がしずらくなっているのも事実です。

このエキストラバージンオリーブオイルの偽物問題については、実は国内で明確な基準がないこと以前に問題があったようです。ルネサンス期にオリーブオイルの品質分けが行われるようになった頃から、食用オリーブオイルに工業用オリーブオイルを混ぜて加工する不正があったと言われています。一般的にはあまり知られていませんが、品質の低いオリーブオイルを混ぜて酸度が0.8%以下になるよう加工しエキストラバージンオリーブオイルとして偽装したり、オリーブオイルに関する不正問題は世界中に蔓延しているようです。

オリーブオイルの偽物問題はどこまでが本当なのか、実際のところ全て知ることは難しいですが、偽装問題の中でもオリーブオイルのボトルに記されている「産地」については実際の産地と異なることがあり得ます。日本の法律では現在ボトル詰めされた国が原産地として記されています。例えばですが、ボトル上の産地がイタリアと記されていてもイタリア国内で栽培されたオリーブを使って、イタリア国内で油を抽出した、とは限らないようです。どこで栽培されたオリーブを使用しているか・どこで抽出されたオイルか、ではなくボトル詰めされているのがイタリアであればオリーブオイルのラベルには「イタリア産」と記載されるのが事実のようです。

このように偽物問題については様々な説があり、産地についても正しい情報が記されていないことから本物のオリーブオイルを見分けるすべを身についていく必要があります。

エキストラバージンオリーブオイルの本物の見分けかたとは？

偽物のオリーブオイルがあると言われる中、せっかく買うなら本物のエキストラバージンオリーブオイルを選びたいですよね。ただ素人が本物のエキストラバージンオリーブオイルか判断するのは非常に難しいそうです。その中でも本物を見分けるためのポイントについて、いくつかわかったことがあるので紹介していきます。

①：ラベルの商品情報

オリーブオイルのボトルに貼り付けられているラベルには、たくさんのオリーブオイルに関する製品情報が詳しく記載されています。日本はJAS規格になるので、名称部分に記載されるのは「名称：食用オリーブ油/原材料名：食用オリーブ油」となります。それ以外にラベルの表面にイタリア語、または英語表記でエキストラバージンオリーブオイルと記載されているかもチェックする必要があります。

②：認証マーク

オリーブオイルには複数の認証マークが付いていることがあります。様々な認証マークが存在し、中でも《DOPマーク・PGI・有機JAS》などの認証マークが付いているものは、厳しい審査をクリアした証なので覚えておきましょう。

またオリーブオイルには、オーガニック認証が付いているものがあります。これは原料であるオリーブを育てていく際、化学肥料や農薬などを使用していないことを表すものになります。原料のオリーブの産地はラベルを見るだけでは不透明ですが、有害な農薬などが使われていない点では安心して使用することができます。

③：受賞歴のあるもの

オリーブオイルは、その品質の高さを客観的に表すために『オリーブオイルコンテスト』が世界中で開催されています。各国のコンテストで専門家である審査員たちによって、厳格な審査が行われます。受賞歴のあるオリーブオイルは、この厳しい審査を受けて品質・風味などが専門の審査員に認められている証です。

このオリーブオイルコンテストは元々、エキストラバージンオリーブオイルの国際的な偽装問題に注目し、世の中にオリーブオイルの魅力を広げるために開催されたコンテストです。そのコンテストで受賞歴があるオリーブオイルは、本物である信憑性が高くなります。

④：オリーブオイルの酸度

そもそもオリーブオイルは酸度（※オイル中の遊離脂肪酸が含まれている数値のこと）によって分類分けされています。この酸度が高ければ高いほど、オイルの酸化へと繋がり劣化しやすくなってしまします。そのため、オリーブの実を採取した後一定時間内にオイルへと精製することで酸度の低い安定したオリーブオイルになります。

その中でも「エキストラバージンオリーブオイル」に値する酸度は国際オリーブ協会によって0.8%以下と定められています。酸度が0.8%以上のオリーブオイルはエキストラバージンとして認められていません。