オリーブオイルが搾取できるオリーブの木ですが、調べてみると約1600以上の種類があることが分かりました!そこでそもそもオリーブの木とはどんなものなのか?また、種類ごとの特徴は何か?それぞれ品種によって違うため、比較的世間に知られている品種の中からいくつか選定して紹介していきます。
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オリーブ の木とは?
まずは基本的なオリーブの木について、観葉植物と言われているオリーブの木ですがどんな観葉植物なのか?どんな特徴や魅力があるのかについて解説していきたいと思います。
そもそもオリーブとは、主にイタリアやスペインなど地中海地方や中近東、北アフリカなどの温かい気候の地域が原産地で、ヨーロッパでは昔から「平和の象徴」として大切にされているそうです。樹高は2m以上のものが多く、オリーブオイルと採るためには若くても樹齢80年以上、ほとんどの場合は100年以上にもなる古木です。このオリーブの木は、夏が始まる前5月〜6月ごろになると白い綺麗な花を咲かせます。オリーブは「モクセイ科」に属しているので、花を咲かせたオリーブはキンモクセイと姿が似ているそうです。その白い花が育ち、緑色の丸いオリーブの実に成長することでお馴染みのオリーブオイルに加工されていきます。
オリーブの木になる葉「シルバーグリーンリーフ」は、お庭などに飾られるシンボルツリーとしても人気があり、日本でも見かけたことがあるのではないでしょうか。特徴的な葉をしていて表面はスモーキーな色味、裏面は光沢あるシルバーのような色味をしています。性質が強いため初心者でも比較的育てやすく、花が咲いたり実がなったりと楽しみが多いところも人気の一つのようです。
オリーブの種類の見分け方
オリーブオイルとして加工され食品・美容に使われ私たちの日常に取り入れられたり、観葉植物として大切に育てられたり利用目的は様々ですが、オリーブにはどんな種類があるのか?簡単な見分け方や違いなどあるのか?といった疑問について説明していきます。
オリーブの木の形について
オリーブの樹形は大きく分けると2種類に分かれます。それぞれ『直立型』と『開帳型』と呼ばれるものです。それぞれの違いについて《直立型》は真っ直ぐ上に向かって伸びたすらっとした形に成長します、一方で《開帳型》は枝が横に広がるように伸びていきます。基本的にはこの2種類の樹形の違いから見分けられるようになっています。
オリーブの葉っぱだけでは見分けにくい
オリーブの木の形の違いについてはお伝えしましたが、オリーブの葉っぱだけで見分けることは出来るのか?という疑問について。基本的にはどの種類もよく似た葉っぱをしていて、種類ごとにそれぞれ異なった特徴はありますが、非常に細かい違いになってくるため素人では葉っぱ部分を見るだけでは種類の違いがわからないことがほとんどのようです。
豆知識✍️:オリーブはモクセイ科の植物ですが、別で「ロシアンオリーブ」と呼ばれる植物があります。見た目がオリーブに似ていることからそのように呼ばれていますが、オリーブとは全く違う植物で、オリーブではありません。また「ロシアン」と付いていることからロシア産と誤解されることもありますが、ロシア産ではなく原産は中央〜東アジアの乾燥した地域です。オリーブとの違いの見分けは、葉の部分で判断できます。表面がツルツルした歯がオリーブ、弾力のありそうなざらざらした白点の入った葉がロシアンオリーブです。全く異なった植物ではありますが、ロシアンオリーブもお庭のシンボルツリーとして人気のようです!
日本でも手に入れやすい品種のオリーブおすすめ6選
チプレッシーノ [イタリア産]
イタリアのシチリア島で多く見ることが出来る品種のチプレッシーノ。直立型のオリーブで、色んな品種の中でも直立性が高く樹高は低めなのが特徴。葉っぱは少し大きめで、少し先が尖った印象に見えます。果実は主にピクルスやオリーブオイルとして加工され、食用として使われることがほとんど。穏やかに成長するのもポイントで、狭い場所でも栽培しやすい育て方が人気のよう。また別の品種とあえて近い場所で栽培することでオリーブの実が付きやすくなるそうです。
ルッカー [イタリア産]
こちらはオリーブの中でも非常にオイルの含量が高い、とされている品種です。樹形は横に広がる開帳型で、葉っぱ部分は少し丸みのある形をしています。寒さにも強く病気になりにくい種類のオリーブで、果実からはフルーティーなオリーブオイルが抽出できるのが特徴。初めての方でも比較的育てやすいオリーブの品種で、こちらも他の品種と育てることでオリーブの実が育ちやすくなります。
コロネイキ [ギリシャ産]
ギリシャで栽培されているオリーブの中では、このコロネイキが栽培の半数を占めている品種だそうです。樹形は直立型で少し上部が広がって見える形、葉っぱは全体的に小さめで先端が少し尖って見えます。この品種から取れるオイルの量は非常に少ないようですが、高品質のためこの種類から抽出できるオリーブオイルは「高級オイル」として知られています。またコロネイキは、暑さには強く寒さに弱い品種なので約3度以上の環境で栽培するのが適しています。
マンザニロ [スペイン産]
こちらの品種マンザニロは、スペイン産ですが世界中で多く栽培されているオリーブです。樹形は横に広がるタイプの開帳型で、葉っぱの部分は小ぶりで丸みがあり硬めなのが特徴的です。品種の名前マンザニロはスペイン語で「小さなリンゴ」という意味だそうです。オリーブの実が「小さなリンゴ」に見えたのが名前の由来になったそうです。病気に弱い品種ですが、小ぶりで栽培はしやすくピクルス・オリーブオイルに加工されることが多い品種です。
ネバディロ・ブランコ [スペイン産]
スペイン産のネバディロ・ブランコは、オリーブの花が咲きやすい個性的な特徴を持っています。花粉が多いのも特徴で、花が咲く期間が長く観賞用や受粉樹などに適しています。樹形は半直立〜開帳型で、一般的なオリーブと比べると葉の裏が他の品種に比べて緑がかっています。実の部分は小ぶりのため加工にはあまり向かず、主にオリーブオイル用として栽培されているそうです。
ミッション [アメリカ産]
アメリカ産のミッションは、樹形が直立型でスラッと上に伸びた美しい品種です。日本に運ばれたのは明治41年で、今では日本でも広く知られている種類のオリーブ。別品種のマンザニロと非常に相性が良く、寒さに強い品種なので育てるのも簡単なオリーブです。このアメリカ産ミッションとは違う「ウェストオーストリアミッション」と呼ばれる品種がありますが、似ているのは名前のみで異なった遺伝子を持つ品種になります。
まとめ
今回は、オリーブの樹木について紹介させて頂きました。この記事で紹介したオリーブ以外にも数多くの品種があり、似たようでそれぞれ異なった特徴を持っているため、今後栽培を検討されている方はぜひ自分に合った品種を探してみてください!
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